建造費520億円!川崎重工製の潜水艦”しょうりゅう”について知っておこう

2019年3月18日に潜水艦「しょうりゅう」が竣工。
引渡式・自衛艦旗授与式が挙行され就役し、広島県呉市にある呉基地第1潜水隊群第1潜水隊に編入された。

出典:https://twitter.com

建造費およそ520億円かけて建造され、戦後に川崎重工業神戸工場で建造された28隻目の潜水艦だ。
艦名の由来は、物事を高所から判断してすばやく行動するという意味を込めた「翔龍」から名付けられた。

そうりゅう型潜水艦の第10艦として建造された潜水艦で、全長84メートル、2950トン、定員65名となっている。
機関はディーゼル・スターリング・エレクトリック方式を採用している。
また、「しょうりゅう」は船体に艦船用超高張力鋼(ハイテン)を使用し、高い耐水圧性能を持つ。
X舵採用により優れた潜航機能を備えている他、スターリング機関採用による潜航性能の向上、各種システムの自動化、高性能ソーナー装備によって高い捜索能力とステルス性能を持っている。

また長時間の潜航を可能とする非大気依存推進システム(AIP)を搭載。
AIPは外気に依存することなく潜水艦の推進に必要なエネルギーを発生させることができ、潜航中でも発電機を回し鉛蓄電池を充電できる。
蓄電のために海面近くまで排気筒(シュノーケル)を突き出し、位置情報を探知される危険性を回避する目的がある。
ただし、システムや整備が複雑化すると現場の声もあり、今回で搭載艦は最後となる見通しだ。

 

現在、三菱重工が建造している「おうりゅう」は世界初となるリチウムイオンを搭載しており、次世代の潜水艦として世界で注目されている。

就役された「しょうりゅう」の艦名と艦番号は、位置情報が漏れないようにするために消されている。
東アジアや日本近海の緊張が高まる中、政府は今後も海上防衛を増強していく方針。
21年までに海上自衛隊の潜水艦を22隻体制に増強する計画だ。
また、世界的な商船の船価低迷に苦しむ造船各社にとっては官需が恵みの雨となっている。