狙撃手(スナイパー)になるための厳しい条件とは?

映画やゲームなどの映像を見て、「自分も狙撃手になってみたい。」と思いを馳せた経験がある人は多いかもしれません。
映像作品ではカッコイイ場面がピックアップされがちですが、実際には非常に優れた技術と知識を併せ持つ孤高の存在でもあります。
そんな現実世界のスナイパーたちのリアルを、少し覗いてみることにしましょう・・・。

 

狙撃手と呼ばれていますが、彼らの仕事は撃つことだけではありません。
銃を持っていても撃たない場面もあります。
スナイパーたちに任される仕事は、狙撃だけではなく少人数での偵察や味方や要人の援護や敵の動きの監視など、むしろ撃たない場面の方が多いです。
意外と知られていないのは、スナイパーは観測手(スポッター)との2人以上で組んで行動するのが普通です。
スポッターは観測用の光学機器の操作とスナイパーを守るための監視や護衛などを行います。
1人が倒れても任務遂行できるよう、どちらの役割もできるように訓練されているはずです。

 

狙った標的に確実に狙い当てる狙撃能力だけではスナイパーにはなれません。
現地状況の確認、気候や地形、状況に応じた戦術の組み立てなど、幅広い分野の知識が必要になります。
いざ狙撃するタイミングになったとしても、風や天候に応じた弾道の計算等も自分で行う必要があり、数学的思考力も重要になってきます。
相当頭が切れる人でないと活躍できないのです。

 

また、どんな過酷な状況にも耐え抜き、必要な一瞬のために平常心を保ち、常に最良の判断ができる優れた忍耐力が必要です。
状況によっては何日もトイレに行けず、ジャングルでも動揺せず身を潜めなければなりません。
絶望的な状況であっても精確な対処や行動ができるよう、自己管理能力と強い意志が求められます。
少人数での行動が前提となるため、1人が抱える任務は多いです。
しかもミッション成功に関わる重要な任務を任されるため責任重大です。
部隊のリーダーであることも多く、逃走経路や捜索全般の指示を行う場合もあります。
一般兵の数倍もの技能や知識、経験が必要となるので、スナイパーになるのも険しいですし、なった後も大変です。
心身ともに鍛え抜かれた人でなければなれない、非常に狭き門です。
これほどの壮絶な条件であっても任務を全うする覚悟がある人だけがなれる役目でもあるのですね。