4月12日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で上映されている大ヒット中の映画「ハンターキラー潜航せよ」は、もうご覧になっただろうか。
ロシアで企てられたクーデターを阻止しようと、攻撃型原子力潜水艦「ハンターキラー」とアメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズがタッグを組み、禁断の作戦に挑むといった緊張感溢れる作品だ。
アメリカ国防総省やアメリカ海軍の協力により実現した大迫力シーンの数々を「ワイルド・スピード」製作陣が手掛けた潜水艦アクションと言うのだから注目せずにはいられない。
実は21世紀に入ってから、潜水艦をテーマにした超大作映画は洋楽市場の新作ラインナップに登場してこなかった。
急激なテクノロジーの発展に、フィクションの方が追いついていなかったからだ。
そんな中、アメリカ海軍原子力潜水艦の元艦長ジョージ・ウォーレスと人気作家のドン・キースの共同執筆された小説がアメリカでベストセラーとなり、映像化が実現することとなった。
ハンターキラーの艦長ジョー・グラス役には「300(スリーハンドレッド)」で主役スパルタを演じたことで知られるジェラルド・バトラー。
地上から作戦を企てていく統合参謀本部議長チャールズ・ドネガン役には、昨年の第90回アカデミー賞において「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー主演男優賞を獲得したゲイリー・オールドマンが務めている。
イギリスを代表する怪優2人がブッキングしたことだけでも必見の価値があるだろう。
物語はいきなりロシアの原子力潜水艦が沈没する。
それを尾行していたアメリカ海軍の潜水艦までもが何者かによって撃沈されてしまう。
幕が上がった直後から米露開戦目前の雰囲気となり、舞台の緊張は一気に最高潮に達する。
一方同じ頃、アメリカのネイビーシールズ精鋭部隊の極秘偵察によって、ロシア国内で世界を脅かす巨大な陰謀が企てられていることが判明。
この未曾有の緊急事態を回避するべく、原子力潜水艦「ハンターキラー」に成功確率ほぼ0%の無謀な作戦の任務が下される。
それは最強の水中兵器がひしめくロシア海域への潜航命令であった。
主人公グラスは奇跡的成功率の任務遂行のため、シールズとタッグを組み禁断の作戦実行を決意する。
深海の密室空間の中で、外の音と己の経験値のみを頼りに見えない敵と戦う極限の緊張感と、予測不能の事態に立ち向かう兵士たちのヒューマンドラマを描いた潜水艦アクション超大作。
ミリタリーファンにとってはたまらない一作となっている。
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